
人為的に関節炎を誘発させたウサギに、グルコサミン、コンドロイチン及び有用微生物発酵代謝エキスであるENM-20SDを混合飼料にして7日間給餌させ、膝関節腔内液に及ぼす影響と骨形成に関与する生化学項目の測定及びリュウマチや関節痛のときにヒアルロン酸の注射をすると関節が滑らかになると言われているヒアルロン酸の体内ヒアルロン酸量を検討した。

1。関節腔液細胞 −剖検時−
| |
細胞数 |
回収量 |
| T. |
コントロール |
「各4脚」 |
25.3±9.0 |
0.9±0.2 |
| U. |
G+C |
9.3±5.4 |
0.4±0.1 |
| V. |
G+C+ENM |
1.0±0.0 |
1.2±0.1 |
※被試験物質:G=グルコサミン、C=コンドロイチン、ENM=ENM-20SD

各群を比較すると、白血球数の増加がみられる場合は炎症症状が疑われるが、V群では微量にしか増加しなかったのは、被験物質の影響で効果があったのではないかと思われた。
以上の結果より、グルコサミン+コンドロイチン及びグルコサミン+コンドロイチン+ENM-20SDは、白血球数の増加を抑制するものではないかと思われた。病的要因、炎症要因が少ないことが示唆できる。よって健康な関節腔液細胞液である事が伺える。
2。膝関節腔内液 −ヒアルロン酸量−
平均値 単位 : ng/ml
| |
投与前 |
剖検時 |
差値 |
| 関節腔液 |
|
|
|
| T. |
コントロール |
5,133.5 |
5,003.3 |
-130.2 |
| U. |
G+C |
4,869.5 |
4,844.2 |
-25.3 |
| V. |
G+C+ENM |
4,841.9 |
5,132.9 |
+291.0 |
| 血清 |
|
|
|
| T. |
コントロール |
26.9 |
30.8 |
+3.9 |
| U. |
G+C |
26.0 |
34.3 |
+8.3 |
| V. |
G+C+ENM |
33.0 |
54.4 |
+21.4 |
| 尿 |
|
|
|
| T. |
コントロール |
|
215.4 |
|
| U. |
G+C |
|
249.8 |
|
| V. |
G+C+ENM |
|
253.6 |
|
※被試験物質:G=グルコサミン、C=コンドロイチン、ENM=ENM-20SD

膝関節腔内液、血清及び尿におけるヒアルロン酸量測定値を上記に示した。
膝関節腔内液は、T群で若干の増加、血清は、全群で若干の増加がみられ、V群では特に顕著な増加がみられた。また、各群との比較においても、被験物質投与後のV群で顕著な増加がみられた。尿は、T群とU・V群を比較するとU群で若干な、V群では倍量の増加がみられた。
【考察】
膝関節腔から回収した膝関節腔内液の回収量、滲出細胞数、白血球数 (WBC)、血液像(白血球百分率)は、被験物質投与後の白血球数においてグルコサミン+コンドロイチン及びグルコサミン+コンドロイチン+ENM-20SDが、白血球数の増加を抑制するものではないかと思われた。ヒアルロン酸量は、膝関節腔内液、血液及び尿において測定したが、グルコサミン+コンドロイチン+ENM-20SDを摂取することにより、全検体材料でヒアルロン酸量が増加し、変形性膝関節症の治療にも有用であると思われた。
以上の結果より、ヒアルロン酸は、手・足・肩、腰などの関節では関節のクッションの割を果たしたり、滑らかな動きを補助するや働きがあり、リュウマチや関節痛のときにヒアルロン酸の注射をすると関節が滑らかになると言われている。グルコサミン+コンドロイチン+ENM-20SDを摂取することによりヒアルロン酸量が増加することは、変形性膝関節症の治療にも有用であると思われた。